- 関東地方の13の協力病院でCOVID-19患者198人の検体を対象に全ゲノム配列解析を行った。
- 90%以上の株がClade 20Bの2系統(B.1.1.284およびB.1.1.214)のいずれかに属していた。
- しかし、2020年11月に採取された1株は、米国西部で流行しているClade 20CのB.1.346系統に属していた。この患者には海外渡航歴がなく、海外渡航者との接触もなかったことから、このウィルス株は検疫の壁を越えて、米国西部から輸入された可能性が高いと考えられた。
- COVID-19患者から得られたSARS-CoV-2の全ゲノム配列は,感染対策や地域的な傾向の評価に有用である。