現在までに、世界各地で流行した各種の株の変異による系統図に今回南アフリカのヨハネスブルグで発見されたウィルス株B.1.1.529を重ねて表示した。分析にはNextCladeを用いた。
同心円の半径方向に、武漢株と比較した場合の変異の数をプロットしている。
輪状の図で10時の方向に伸びるのが、B.1.1.529株で、総変異数は50を越えている。
オミクロン株(B.1.1.529)は世界で流行したアルファ株やデルタ株とな異なる系統で、以前に南アフリカ株と呼ばれていたベータ株とも異なる。
スパイクタンパクにも多くの変異が入っており、アルファ株に観察されたN501Y変異やデルタ株に観察されるK417N変異を有している。
GISAIDのデータによれば、オミクロン株(B.1.1.529)は11月11日採取のサンプルで初めて検出され、主に南アフリカのヨネズブルグと、隣接するボツワナの国境沿いの街で検出されている。加えて香港の検疫で2株検出されている。
米国・英国での検出はまだない。